地域貢献の取り組みー地域への日常的な支援を当たり前にー（ことぶき会）

CREATION地域貢献

地域貢献の取り組みー地域への日常的な支援を当たり前にー（ことぶき会）

地域貢献の取り組み取材の令和元年の記念すべきトップバッターは、社会福祉法人ことぶき会　

http://kotobukikai.jp

Cooking café Ji-Ji に行ってきました！

法人概要　法人名：社会福祉法人　ことぶき会

　　　　　理事長：伊藤　寿志

　　　　施設名称：ケアハウス　はまなすの里

　　　　事業内容：特定ケアハウス２０名（２ユニット）

ショートステイ１９名（２ユニット）

　　　　　　　　　デイサービス１０名

グループホーム９名

居宅介護支援事業所

住所：宮城県東松島市小野字中の関６番２

伊藤理事長より、ことぶき会が行なっている地域貢献の取り組みについて伺いました。

目新しい「特別」な何かを行なっているということではなく、地域の「日常」にある困りごとや人手が足りないと思われる行事ごとに積極的に職員派遣や施設車両の貸し出しや施設の提供などを行なっているとのこと。

町内会や自治会、地元の中学校、とっておきの音楽祭、地域のお祭りなど多岐に渡って協力関係を気づいている印象を受けました。

ゆるいコミュニティから、ディープなコミュニティ、薄い繋がりから、深いつながり。

様々な地域性がある中で、今回訪問した地域ならではと思った取り組みは、自治会長と一緒に「地域共生」の形を実践しているところに視察研修にいくという試み。石川県にある社会福祉法人佛子園に視察に行かれたとのこと。

我々、社会福祉法人が「地域共生社会を創ろう！」と旗を振ったところで、肝心の「地域」が置き去りになっては元も子もない。

自分が住んでいる地域をどんな地域にしたいのかは、社会福祉法人が勝手に決めることではない。

地域と共に考えていくことが大切であることを改めて考えさせられる取り組みでした。

地域と共に歩むには、やはり地域へ出向き、アウトリーチすることが必要不可欠。

地域に目を向けるだけではなく、やはり足を運ばずして地域課題を発掘することは難しいのではないでしょうか。

そんなことを考えさせられるインタビューとなりました。

鳴瀬未来中学校資源ごみ回収に軽トラの貸し出し

不法投棄物の回収

東松島市とっておきの音楽祭チラシ折込

地域の植栽１　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

地域の祭りで駐車場係り　

地域のイベントのテント設営

とっておきの音楽祭チラシ作り

東松島市多職種交流会の様子

自治会長と石川県の佛子園の視察

最後に、地域貢献の取り組みではないが、法人が新たに始めた事業「Cooking café Ji-Ji」にお邪魔してきました。

事業概要については下記の通りとなります。

① 取組の目的や背景、実施に至った経緯等

平成１９年から認知症対応型デイサービスを運営して来ましたが、一般デイサービスでも認知症高齢者の受け入れが当たり前となり、役割を終えたと考えています。

そこで地域密着型デイサービスに変更する事にしました。

② 取組内容（詳細に）

地域密着型デイサービスは東松島市内にも多くあるので、特徴のあるサービス提供をしたいと考え“自立支援”を毎日継続できるプログラムを考えたました。高齢者も食べる事は楽しみの一つ、食べたい物を皆で考えて、買い物し、自分で調理して、おいしく食べて、片付けまで行います。

Ji-Jiご利用時は一日の目標を決め、帰りに目標達成できたかを確認し楽しみながら、ケアプランに基づくサービスも実践しています。

③ 取組の成果、効果

以前の認知症対応型デイサービスからの利用者様が継続されていますが、Ji-Jiになってからは主体的に動く事が多くなりました。表情、発語、歩行状態の改善を感じられます。課題もあります。料理は脳や体を使います。記憶を呼び起こさなければ料理はできません。有る材料をどの様に使うかも考えなければなりません。高齢者にとても良い効果がありますが、利用者様家族によっては料理よりも脳トレやリハビリ体操をして欲しいと言う声も聞こえて来ました。Ji-Ji運営を継続し料理をしながらの自立支援が高齢者に有効である事を伝え続けたいと考えてます。設えをコーヒー屋さんに近づけたので、地域の方にもご利用頂いてます。

地元町内会移動役員研修会でもご利用頂いてました。

④ アピールポイント

料理が美味しいです。利用者さんが主体的に料理する事で、自然に“おふくろの味”になります。当日、食べたい物を決めるので当日の天候、気温に合わせて献立が決まります。暑い日は冷たいものを、寒い日は温かいものを皆でおいしく頂けます。